遺産ダイス(ラッカラン1)


皆さん、こんばんは。リトルナースです。










皆さんは、ラッカラン1のダイス文化をご存じでしょうか。
ラッカラン1にいる、「親」と呼ばれる人と
多額のゴールドを賭けて勝負し、勝った方が掛け金を総取りする文化です。

例えば、「z」というルールであれば
「親」と、挑戦者である「子」でダイスを投げ合い
先にゾロ目を出した方が、掛け金を総取りですね。
(厳密には細かいルールがもう少し追加されますが割愛します)

ビキナーズラックで勝ってしまい、依存の沼にハマってしまうと
時給100万の労働には戻れなくなり、破産するか大富豪になるかまで
ダイスを続ける、ダイスモンスターになるとされています。(ド偏見)

経済感覚が破壊されるので、優しい友達に囲まれてる人は
ここに近づくことを制止された事があるのではないでしょうか?

私リトルナースも、所持金がギリギリの時は意図的に近づかないようにしていました。
全額スってしまうと引退してしまいそうなのと
ビギナーズラックで勝ってしまうと、他の金策のモチベーションを
保てなくなりそう、という2重の恐怖があったからです。

今も基本的には近づいていない界隈ですが
この世界に触れる機会が、人生で2度ありました。
本記事では、その2度のエピソードを通じて
みなさまにダイス賭博の魔力をお伝えしたいと思います。

1.ダイス強者のリア友 K君

過去の記事でも触れましたが、私は数名のリア友と
DQXをプレイしていた経歴を持っています。
その中の1人に、K君という人がいました。

彼は、結晶装備を作って売りつつ、聖守護者にちょっとずつ通うという
所謂カタギの生き方をしていました。

しかし、ある日を境に彼の装備が急激に充実化し始めます。
金策の方法をロクに知らず、ギリギリの装備で戦っていた当時のRNは
単純に羨ましくて、彼にどうやって金策しているのか取材しました。

K「ゴールド、また億単位で確保できたわw」
RN「すごい...(所持金100万G) どうやって手に入れたの?」
K「ダイスだよ」
RN「ダイス...?(無知)」

RNはそこで初めて、ラッカランの1鯖でダイス賭博の文化が存在し
日々そこで多額のゴールドが流動しているという事実を知ります。
具体的にどういう戦術を取っていたのかは怖くて聞けませんでしたが
彼は圧倒的な勝率によりダイスを勝ち続け、大量のゴールドを手に入れていたのです。

たしかに、それは凄い事だと思います。
しかし、同時にRNはその話を聞いて思ったことがありました。

「もうやめられなくなってるから、破滅するまで続けてしまうんだろうな..」

一生ギャンブルに勝ち続ける事ができる人間なんて存在しません。
無限の資本が無い限り、一定確率でゴールドが消し飛ぶダイス文化に
いつまでも身を置いていたら、いつかは破産を迎える事になるはずです。

なので、羨ましいと思う一方で、いつかは破産するだろうな、という
少しバカにした目で彼のことを見ている日がしばらく続きました。

しかし、その評価はその後覆ることになります。

上記の話を聞いた数週間後も、彼は破産している様子がなく
ダイスで得た収入で装備を充実させていました。
凄いな、まだ負けてないのか.. そう思い、欲に負けて質問しました。

RN「凄いね、まだダイスやってたんだ。勝ち続けてるの?」
K「ううん。もう自分ではやってないよ。今はバイト君がやってるよ」

バイト君...?

あまりDQXのファンタジー世界と結びつかない単語が出てきて
一瞬理解が追いつきませんでした。
ワケの分からない事を言ってるな、と思い流そうとした所
彼がそのバイト君を目の前に召喚しました。

彼がバイト君と呼称していたのは、目の奥が濁っているプクリポ君でした。
(以下、Pと呼称します)

RN「君は...K君の友達、なの?」
P「いいえ...違います Kさんとダイス勝負して、負けて破産しました。今は彼に雇ってもらっています」

P君は、元々ラッカラン1で細々と親をやっていたダイスプレイヤーのようでした。
しかし、K君とダイスバトルを続け所持金がスッカラカンに。
所持金が無いと子の挑戦に応えられないので、当然ダイスの親は廃業せざるを得ません。

一般的に考えれば、このような状況に陥った場合は
ダイス業界から足を洗い、真っ当な金策をして負け分を補填するのが良いはずです。
しかし、P君が選んだ道は、闇金ウシジマ君の様相でした。

K君に、ダイスの売り子として雇われ、K君から提供された資本で親をやる。
そして、勝ち分の数十パーセントをK君に献上しつつ
手元に残った僅かなゴールドで、K君への負け分の返済と日々の生活費を捻出していたのです。

K君をフレンドから消して、逃亡すれば良い。
そう思った方もいるのではないでしょうか。
ただ、ダイス業界で掛け金を正しく取り扱わない事は、通報され、晒され、業界を追放される事を意味します。ダイスで破滅したにも関わらず、ダイス依存から抜け出せなかったP君は、ダイス業界から追放されないためにK君の下僕として働くしか手段が無かったのです。

何かが間違っている。
強くそう思った一方で、圧倒的なKとPの主従関係を見せつけられ
P君を諭す勇気が無かった私は、ただただ無言で2人のやり取りを見る他ありませんでした。

P君「す、すいません.. また、掛け金、貸してもらえないでしょうか...」
K君「オウ!渡すわ!頑張って来いよ!」
P君「ありがとうございます、ありがとうございます、ありがとうございます...」

K君は、もはや自分の手を汚す必要は無かったのです。
敗者であるP君を奴隷契約に縛り付ける事で、リスクを低減しながら
ダイス業界に流通しているゴールドを手元に引き寄せる仕組みを作り上げていたのです。

P君が、貰ったお金を握りしめてラッカラン1に消えていくのを見届けた私は
恐る恐る、K君に聞きました。

RN「K君は...その...いつもP君にあんな感じなの?」
K「いや、彼だけじゃないよ。バイト君何人かいてね。彼は最近破産したんだよ」

P君は、氷山の一角でした。
K君は、他にも数名の親を破滅させ、バイト君として奴隷化し
代理売り子として、圧倒的不利な条件を抱えさせながら親として
ラッカラン1に送り出し、アガリを吸い上げていたのです。

そうして吸い上げたアガリのゴールドは
K君がたまにいく聖守護者の装備と、DQX内のキャバクラのお金に消えていきました。

世の中の縮図を見せつけられた気がして
ゲームとは言え、戦慄した事を覚えています。
その後、K君は飽きてDQXをプレイしなくなりました。
K君にとって、DQXはラッカラン1を主軸としたオンラインカジノだったのです。

2.遺産ダイス

RNは過去に一度だけ、自分絡みのゴールドを
ラッカラン1に流通させた事があります。

RNは、過去の記事でも言及しましたが
自身が男性か、女性かを明言せずにプレイしていた時期がありました。

その時期にいた友達の内、1名が私に強い執着を持っている人でした。

・私がオンラインになるまでは何もしていなかったのに、私がオンラインになった瞬間にフレチャでptに誘ってくる
・ストーリーやイベントなどを、2人で行く流れが頻発する
・2人の関係を明確に定義しようとしてくる(ただの友達で終わらせず、発展を望む)

性別を明言しない、所謂ネカマと呼ばれても仕方のない生き方を
DQX内で選んでいた私にとって、彼の気持ちに応える事は
彼を完全に騙す行為になってしまうため、受け止める事が出来ませんでした。
そもそも、ゲーム友達として見ても、インするまでずっと待たれているという
状況はあまりにも重すぎる内容で、インがどんどん億劫になっていきました。

最終的には耐えきれなくなったため
このままこんな関係を続けていてもお互いLOSE-LOSEだな、と思い
話し合いの場を設けて、常に2人で動くような関係の解消を伝え、フレンドを削除しました。

その後、彼と共通のフレンドから「1億6500万ゴールド」という
多額の、キリが悪いゴールドが送付されます。
それは、彼が私への最後の贈り物としてかき集めた、遺産のゴールドでした。

その時の私は、「申し訳ないな...」という気持ちより
風水的な考えで、「このゴールドを財布に入れるのは良くないな」という気持ちになっていました。ゴールドを捨てる訳にはいかないが、財布にそのまま入れるのも...と悩み続け、その共通のフレンドと話し合った結果、1つの結論にたどり着きます。

「遺産ゴールドを、全てラッカラン1のダイス賭博に賭ける」

人生で初めて、これしかないな、と思えたプランでした。
勝っても負けてもいいんです。

業者に勝てば、多額のゴールドに置き換わるので
元々のゴールドが持っていた思い出は希薄になります。
負けたら負けたで、業者にそのゴールドが回収されるので
思い出と共に闇に消えていきます。

遺産ゴールドを直接ハンドリングしたくなかった私は
共通の友達に全額を託し、代理でダイス賭博をやってもらう事にしました。
負けたら終わり、勝ったら全額をその友達にあげる、という内容で合意しました。

最後のケジメとして、その友達がダイスしている姿を後ろからこっそり見届けました。

共通フレ「すいません。Zで勝負してください」
親「わかりました。掛け金はどうされますか?」
共通フレ「すいません、1億6500万Gでお願いします。遺産でして、半端な額ですいません」

ダイス素人ながら、ゴールドの額の背景を喋る客っていないんじゃないかなと
思いつつ、上記内容で合意となったためZ勝負が確定しました。

そして、運命の瞬間が訪れます。

共通フレ「77」
共通フレ「やった!」

1億6500万Gという、生々しい額でありつつ多額の勝負を制したのです。
親側はこれを受け、掛け金を共通フレに支払いました。
遺産ゴールドは、マネーロンダリングを経て倍になったのです。

そのお金は、共通フレの装備代に消えていきました。

3.最後に

私が、ラッカラン1のダイスと接したのは
人生で2回だけであり、そのうちの2回のエピソードを記載しました。
多少、フェイクや盛りは入れていますが話の根幹は史実通りです。

真っ当なDQXライフを送るのであれば
間違いなく近づかない方が良い業界でしょう。
ただ、このような生き方、場所があるという事も知っているのと知らないのでは
見方も変わってくるのではないかと思います。皆さんは、どう感じましたか?



コメント

  1. マイタウン金策のゴールドをダイスにつぎ込んだら、かなり痺れると思います笑

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    1. こんばんは。コメントありがとうございます。
      相当痺れるでしょうね。(心臓が)
      140万円分のゴールドを持ってラッカラン1に行く事は一瞬考えたのですが、あまりにも芸人すぎて踏み切れませんでした。

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  2. おもしろいけど、ずっと文章のみだとキツいかも。間に画像挟んだほうが読みやすくなると思います。

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    1. こんばんは。コメントありがとうございます。
      この記事が30分程で殴り書きしたことの弊害が存分に出てしまいました。自分もそう思うので、次はもう少し紙芝居的な構成になるようにしてみます。

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  3. エイル核5と回魔順理論になりました。。。確かに背景喋らなくても良かったかな、とは今思いましたw

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    1. コ、コメント ありがとう・・・
      一瞬なんの話だろうと思ったけど 全てを理解しました。
      お元気ですか。。。

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  4. リトルナースさんて「RN」表記なんですね
    Little Nurseで「LN」かと思ってました

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    1. こんばんは。コメントありがとうございます。
      正しくは、LittleなのでLですね。
      ただ、Lの方のリトルナースのスペルだと、すでに他の人が使用していて使えないという事情があり Rに逃げたというエピソードがあります。英検は3級です

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